「ニューカルマ/新庄耕」ネットワークビジネスにはまってしまった人間の小説
普通の会社員がネットワークビジネス、いわゆるネズミ講にはまってしまい抜け出せなくなっていく様子をリアルに描いた小説。
主人公ももともとはそういったビジネスには反対だったのだけど、結局そういう人の方が騙されやすかったり。
どこまでリアルなネットワークビジネスと則しているかは定かではありませんがかなりリアルだと思います。
基本的にとても胸糞悪い話とはなっていますが後学のためにも一読の価値はありかと。
いつ騙されるかわからないですよ。騙されてからではもう遅い...
「新約 留魂録 吉田松陰の死生観」
幕末の激動時代に激しく命を燃やし、日本の未来のために活動した吉田松陰が処刑前日まで発信し続けた留魂録の現代語訳本。
松陰の強い思いが高杉晋作など歴史に名を残す人物たちを生み出し明治維新を経て今の日本が成り立っている。
松陰がいなかったら今頃どういう国になっていたか分からないだろう。
松陰は31歳という若さで処刑されこの世を去っているがこれほどまでのエネルギーはどこから生まれたのだろうと不思議に思う。
現代を生きる人間からはなかなか想像のつかない生き方である。
しかし本の中で記憶に残ったのが、31歳で死ぬことを短くて惜しいと考えることは蝉の一生と大木の一生を比べるようなことだというような内容。
それぞれの一生の中に成すことがあってその中身が大事なのであって全部同じ物差しで長いとか短いということを語るのは意味が無い、ということ。
長く生きても何もしていなければ意味は無いし短くても何かを成すことでとても意味のある命となる。
他にも肉体的な命は無くなっても思想や思いというのは生き続けるという考え方など、松陰の死生観はとても迫力があります。
「発達障害のいま/杉山登志郎」
近年注目されているアスペルガー症候群やADHD、そして発達障害やトラウマや鬱などこころの仕組みについて幅広く知ることが出来ます。
子供の話がメインですが大人と特に分けて考えなくても十分に勉強になると思いました。
身の回りにちょっと空気が読めなかったり人と変わっていたりする人はいますよね?
誰かが鬱になったという話くらい聞いたこともありますよね?
こころの問題はすごく身近な問題です。
じゃあ病気なんだね、ってレッテルを貼ってしまうこと自体が問題でもあるし、変な人として切り捨ててもしまうのも問題だし、まず出来ることは知ることだと思います。
どこからを病気とするのか?
病気と診断されたからイコール悲観的なことなのか?
知識がないと問題に直面した時に何も出来ません。
僕の知り合いでアスペやADHDの人はたぶんいます。でもその人も育ち方次第、付き合い方次第。ただの個性と取れます。
知り合いで鬱になった人はたくさんいます。今苦しんでいる人、もう完全に良くなって問題無く生活を送っている人、楽になってしまった人。
解離性障害を持った人と深く関わったこともあります。その人のことがとても好きだったので問題から逃げようとは思いませんでした。向き合ったけど向き合う方法がその当時はわかりませんでした。
もっと早く勉強しておけば何かしら自分に出来たことも小さくてもイイからあったかもしれない。
そして現在僕が行っている事業においてきっとこういった特徴のある子供達の受け皿になる必要があると思います。
たかだか二十数年の人生ですがこういった人たちと関わる機会は普通にあります。
そしてこれからもたくさんあるでしょう。皆さんも同じ。
これから関わる人たちのためにもしっかりとした知識をつけた上で自分なりに考える必要があると思います。
そしてこういった知識はより多くの人が少しでも身につけておけば、苦しむ人がとても減ると思います。
直接治療したりするだけでなく、その人をどういった目で見るのか、その人に対してどういった感情を持つのか、それだけでもとても大切なことです。
ニュースで伝えられないこの国の真実/辛坊治郎
そこまで言って委員会でお馴染み、辛坊治郎氏のメルマガをまとめた書籍です。
タレント感も多少はありますがこの人しっかりした有識者です。
人気取りポジショントークでは無くしっかりとした視点で様々な問題を解説しています。
元がメルマガなので良くも悪くも一つ一つのトピックに関してはとてもライトです。
さくっと読みやすいく幅広くいろいろな問題について見解を深めることが出来ます。
一つ一つのトピックについてもっと詳しく勉強したければ他の書籍なども読むべきでしょうね。
メディアリテラシーの向上にとても良い本だと思います。
ニュースで伝えられない この国の正体 大阪の挫折と日本の行方 (中経出版)
- 作者: 辛坊治郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2015/12/14
- メディア: Kindle版
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「拝金/成金」ホリエモンの小説
- 作者: 堀江貴文,佐藤秀峰
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/06/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ホリエモンの数ある著書の中でもオススメです。
フィクションだけど半分フィクションじゃない、という内容になっています。
激動のITバブル時代を駆け抜けるとてもリアリティと迫力満載のストーリーとなっていて、起業家やIT関係の人間なら特に楽しめる内容となっています。
普通の小説とはまた少し違った楽しみ方かもしれませんね。
ちなみに僕は成金→拝金の順番に読みました。
時系列としてはその流れなのですが書かれた順番としては拝金→成金となっています。
どちらの順番でも楽しめるのではないかと思います。
かなり一気に読めるかと。
「大嫌韓時代」韓国好きな人も嫌いな人も読もう
ちょうど慰安婦問題の日韓合意もタイムリーなニュースな韓国。
隣国である韓国との国際的な問題を在日問題を中心に書かれています。
なかなか刺激的なタイトルとはなっていますがもちろん感情論だけではなく真面目にどう韓国と付き合っていくかを考えさせられます。
少し前には韓流ブーム(フジテレビのゴリ押し...)というものあり馴染みもある国となっています。
見渡してみると「韓国が好き」という人も「韓国が嫌い」という人もどちらも周りにたくさんいるように感じます。
やはり身近な国だけあって関係がどうしても深くなりますね。
国際的な問題というのは綺麗事のみでは何もうまくいきません。
「韓国人の友達いるけどすごくイイ奴だよ!」
といった意見はもっともだと思います。
もちろんイイ奴もいれば悪い奴もいる、なので全てをひとくくりにしてしまうとそれは差別につながりかね無い問題となってしまいます。
しかし国単位で考える場合にはミクロの話とマクロの話は分けて考えなくてはいけないのは当たり前です。
一人イイ奴がいても二人悪い奴がいればどうするんだということです。
また感情論でイイ奴悪い奴を論じてももちろん意味がありません。
実際に在日の人の犯罪率は日本人の数倍になるそうです。
グローバルな社会と言われていますが何でもかんでも混ぜることが必ずしも日本を良くするわけではありません。
実際にヨーロッパで移民問題を抱えている国もたくさんあります。
韓国との国際問題、在日問題の実態を知ることはとても重要だと思います。
もちろん個人間で仲良くできる韓国人とは仲良くするべきです。
ただそれはミクロの話であることを頭に入れておく必要があるでしょう。
綺麗事や理想論ではこの世界を語ることは出来ないのです。
まぁ個人的に韓国人のイイ話はほとんど聞かないですね...(笑)
一人だけすごくイイ奴はしっていますが他はトラブルの話ばかり聞きます(笑)
「人工知能は人間を超えるか」人工知能を知ることは人間を知ることだ
最近様々な分野で人口知能やAIといった言葉を聞くことかと思います。
ルンバやSiriや自動運転車など生活と身近な分野で人工知能の恩恵を受けることとなる社会が来ています。
人工知能やAIというとターミネーターや鉄腕アトムやドラえもんのようなものを想像するかと思います。
もちろんこれから人工知能が発達していけばそういった空想の中のものが実現するかもしれないという可能性が今現実に出てきています。
Siriなんかはかなり高度な会話を実現してくれますよね。
便利になる一方で人工知能やロボットが人間を超え、驚異となる可能性を指摘する人もいます。
これからの人間の社会の発達においてこの分野に対する理解や注目をしていくべきでしょう。
この分野の発展によって職業なども大きく様変わりをしていきます。
そして人工知能の成り立ちを知ることにより、逆に人間の生物としてのアイデンティティを知ることにもなるかもしれません。
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